世界を正しく見る力
2025/10/27
読書の日に読みたい『ファクトフルネス』
― 世界の見方が180度変わる本 ―
水産事業部 三鹿
本日 10月27日 は 「読書の日」。
11月3日の文化の日をまたぐ約2週間(10月27日〜11月9日)は「読書週間」と呼ばれています。
そんな記念すべき日にご紹介したいのが、スウェーデンの医師・統計学者
ハンス・ロスリング 氏による世界的ベストセラー『ファクトフルネス』です。
「世界は悪くなっている」と思っていませんか?
「貧しい国が多い」「暴力やテロが増えている」…そう信じていませんか?
しかし、それは多くの場合“思い込み”にすぎません。
『ファクトフルネス』は、
データをもとに世界を正しく見る力を育てる一冊です。
“世界はあなたが思っているよりも、ずっと良くなっている。”
ファクトフルネスとは
「ファクトフルネス(Factfulness)」とは、
事実(Fact)に基づいて世界を理解する姿勢のこと。
ロスリング氏は、私たちの多くが統計やデータではなく「感情」や「印象」で世界を判断していると指摘します。
- 🌍 世界の子どもの予防接種率 → 80%以上
- 💰 極度の貧困にある人 → 過去20年で半減
- 📚 女子教育の就学率 → 劇的に向上
データが示す通り、世界は静かに、しかし確実に前進しています。
私たちが事実を見誤る「10の本能」
本書では、事実を誤って捉えてしまう「思い込みの本能」を10種類紹介しています。その一部を抜粋します。
- ① 分断本能:「世界は豊かな国と貧しい国に分かれている」と考えてしまう。
- ② ネガティブ本能:悪いニュースばかり目にし、世界が悪化していると感じてしまう。
- ③ 恐怖本能:テロや事故など、怖い情報ばかりが印象に残る。
- ④ 単純化本能:「原因は○○だけ」と決めつけてしまう。
これらの“思い込み”に気づくことが、ファクトフルな視点を持つ第一歩です。
データで見る希望
- 👶 子どもの死亡率 → 50年前の半分以下に
- 🧑🎓 世界的に識字率・女性教育水準が上昇
- ⏳ 平均寿命 → 世界全体で70歳以上に
ゆっくりではありますが、確実に世界は良くなっています。
その“希望の証拠”をデータが示しています。
ファクトフルに生きるための3つの習慣
- 🔍 「それは本当か?」と疑う習慣を持つ
- 📊 データや一次情報を自分で確認する
- 🧘♀️ 感情的にならず、冷静に判断する
「知っているつもり」を疑い、「知らないことを知る」姿勢が、より良い世界を見せてくれます。
まとめ
『ファクトフルネス』は、「悲観に支配された世界」を解きほぐし、
正しい希望を持つための思考法を教えてくれる一冊です。
事実を知ることは、世界を見る“目”を養うこと。
今日という読書の日に、ぜひ手に取ってみてください。
水産事業部 三鹿
最後までお読みいただき、ありがとうございました。




