知識と経験の差
2022/09/05
こんにちは!
Keioh株式会社、テレマーケティング事業部の仙庭です。
第3回目のblog投稿です。
今回も「少しでも皆さんのためになる」を目的に投稿していきます。
今回は、「天才とは1%のひらめきと99%の努力である、の本当の意味」という
記事が気になったのでこちらについて書いていきます。
いきなりですが、トーマス・エジソンの有名すぎる言葉をご紹介します。
「天才とは1%のひらめきと99%の努力である」
この言葉は、「天才とは99%努力をする人のことで、ひらめきはたった1%で良い!」と誤解をされていた言葉です。
実は、「1%のひらめきがなければ99%の努力は無駄である」という意味だったことが色々なところでトリビアとして語られています。
この「実は…」の意味をさらに掘り下げてみましょう。
ひらめきと努力はどちらの方が大事なのか?
起業やその後の会社運営は、ひらめきよりも積み上げの方が重要です。
上記で、起業や会社運営にはひらめきよりも積み上げが重要だとお話しました。
先程はエジソンの言葉で、1%のひらめきがなければ努力は無駄だと言いました。
一見私の発言はエジソンの言葉を否定しているように思うかもしれませんが、これには理由があります。
ひらめきとは何なのか?
ひらめきとは、すばらしい考えが瞬間的に思い浮かぶことです。
英語にすると「Flash」です。パッと素晴らしいアイデアがひらめくイメージを電球に例えたりします。
では、ひらめきは何もないゼロベースから、とてつもないイノベーションを生みだすことかというと、そうではありません。
しっかりと積み上げた知識や経験が背景にあり、その物事を熟知しているからこそ、
発想の転換や組み合わせによって生み出されるアイデアが会社運営における社長のひらめきなのです。
例えば、世界中でそのビジネスモデルが真似されたトヨタの「ジャスト・イン・タイム」や「かんばん方式」があります。
「ジャスト・イン・タイム」
自動車のように3万点にものぼる部品から造られている製品を、大量にしかも効率良く生産するためには、
部品の調達などのために、ち密な生産計画を立てる必要があります。
その、生産計画に応じて「必要なものを、必要なときに、必要なだけ」供給できれば、
「ムダ、ムラ、ムリ」がなくなり、生産効率が向上します。
「かんばん方式」
スーパーマーケットや量販店では、商品名、品番、置き場所など、商品に関する情報が記載されている商品管理用のカードが使われています。
これをトヨタでは「かんばん」と称し、トヨタ自動車では、後工程が前工程に部品を調達しに行く際に、
何が使われたかを相手に伝える道具として、「かんばん」を利用しています。
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参考:
トヨタ | トヨタ生産方式 | ジャスト・イン・タイムについて
「ジャスト・イン・タイム」や「かんばん方式」は意味がわかれば簡単に思えますが、
実際の仕事で自動車生産に関わっていない私が、これらの方式を思いつくことはあり得ないでしょう。
また、思いついたところで、この方式が効率的だと裏付ける自動車生産の知識や経験は持ち合わせていません。
つまりアイデアによるイノベーションが起こるまでの過程は、
- 積み重ねてきた知識や経験
- ひらめき
- 積み重ねてきた知識や経験
- イノベーション!
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↓
↓
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このような、知識と経験によるサンドイッチ構造になっていることになります。
ひらめきと努力はどちらが重要なのか?
例えば、誰かが何かのアイデアを思いついた時、同じことを考えた人は世の中に10,000人いると言われています。
ただしそれを実行できる知識や経験を持ち合わせた人は1%もいません。
そのため同じひらめきでも、その人が持っている知識や経験によって、ひらめきの価値は大きく変わります。
私たちは、貴重なひらめきの価値を最大化するために、知識や経験を積み重ねてひらめきを活かすベースを作っておく必要があります。
もちろん、当てずっぽうに知識や経験を積み重ねることはできないので、普段の業務を通して知識や経験を蓄積していかなければいけません。
これが日々の努力ということになります。
よって、ひらめきも努力もどちらも重要であり欠かすことはできないが、日々の努力がなければひらめきは生まれないと言えます。
凡人はどうやってひらめきを見つければ良いのか
前述した通り「ひらめき」は「積み重ねてきた知識や経験」があってこそ、初めて生まれます。
エジソンの名言の真意を、
「努力があるからこそ1%のひらめきがあり、ひらめきがあるからこそ99%の努力ができる」と捉えています。
初めからブルー・オーシャンを狙ってビジネスモデルを考えることは非常に難しく、
さらにパッと思いついたアイデアも専門知識や経験がないと価値を見いだせないでしょう。
- 日々の業務の中で何か改善ができないか
- どうしたら便利になるのか
- 少しでも顧客に喜んでもらえるにはどうしたら良いだろうか
この3つを誰よりも一生懸命考えることで、将来自分にとって価値のあるきらめきが生まれることを信じて仕事に励んでいきたいと思います。